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「死に神」です、「死に神」で上等です。




となぜ堂々と言えない? いや言う必要はないけど、そういう心構えになれない?

というか、このネタで噴き上がっている鳩山さんその他一般ピーボー(朝日朝日と執着しているだけの人たちも含めて)が想像以上に、というかありえないくらいナイーブだということが判明して、ある意味驚き。

死刑を必要「悪」と認識した上で死刑制度をやむを得ないと擁護しているのかと思っていたけれど、そういう「悪」をなす気概も決意もなく、「悪」をなすことに耐えることもできないような人たちだったなんて。

死刑の偽「善」を、それは「悪」だと指摘されてひたすら狼狽しているかんじ。


「悪」です、当然です、なにをいまさら、でも必要です。


という、良い悪いは別にして、ある種の開き直りの方がまだマシというか理解できるレベル。

ここまで狼狽させたのなら、風刺の意義があったと言うこと。

当たり前のことを暴露しただけど、風刺とはそれを切り裂くようにすることだろうから。


そもそも、誰をいつ殺すか決める法務大臣を「死に神」って、それ普通で当たり前すぎて皮肉にも風刺にもならないだろう、と思ったけど、これだけわけのわからない反発が起きたということは、風刺として十分成立していたし、大成功だったということだろう。

芸術と同じで、「世間」を苛立たせてこそだろう。「世間」が見たくないものを暴露してこそだろう。大成功。


というか、このくらいをスルーできない鳩山「大臣」のナイーブさにも驚く。安倍晋三前首相を思い出す。メディアの批判に耐えられずに過剰反応するこのナイーブさは。


不謹慎だ、とか、大臣は法律に従っているのだから、みたいなことをテレビ(『サンデージャポン』)で言っていた人(なんと弁護士さん)がいたが、論外。ホンネだとは思いたくない。「沸騰している世間(の一部)」に媚びただけだと思いたい。

風刺に対して不謹慎だ、って、それ何も言ってないと同じこと。風刺=不謹慎。それは不謹慎だ、って、それは風刺だ、と言ってるだけ。

というか、国家権力を行使する大臣への言論による批判に不謹慎も何もない。わけのわからない不謹慎などという基準でこの種の批判・風刺を否定するなんて、まさに狂気の沙汰。

不謹慎ってなに?ようするに、空気読めってこと?


どこの中国だよ。というか、北朝鮮や中国の場合、国家権力がそれはダメと言うのだろうけど、自分たちが自主的にある種の言論による国家権力批判を空気を読んで控えるって、どんだけ従順なんだか。国家も楽だ。

大臣に対するその批判・風刺は不謹慎なのでダメですと弁護士が言ってる図、って、これ自体、凄まじいブラックユーモア。


法律に従っている、って、そりゃ、公権力を行使しているのだから法律に従っているに決まっているでしょう。批判者は、その法律そのもの(ようするに政策そのもの)を批判するわけで。たとえば、後期高齢者医療制度の問題だってそう。「法律に従っているだけだ」なんて批判に対する擁護にはまったくならない。批判者からすれば、いやその法律そのものを批判しているのですけど、だろう。

というか、中国や北朝鮮だって、(タテマエとしては)法律に従って粛々と人権侵害しているわけで。「法律に従っているだけだ」と中国や北朝鮮の人権侵害を擁護されてもねえ、だから?としか言いようがないわな。


それにしても、このテレビ番組で、誰も正面から「死刑の正しさ」や「正義の人殺し」を論じれなかったのは興味深い。不謹慎だの、そんなレベルのわけのわからない理屈でしか「死に神風刺」を批判できなかった。

というか、テリー伊藤・・・。この人まで「不謹慎」とか言ってるし・・・。ワイドショーコメンテーター病か。「沸騰する世間」に媚びて媚びて媚びまくる。


というか、お笑いの人がやってる番組なんだから、「沸騰する世間に冷や水をぶっかける毒のある社会批評上等」のはずじゃないの?「不謹慎だ!」なんてバカ言ってどうすんだか。壮大な自己否定。というか、この構図自体が「ネタ」なのか。「おまえらが不謹慎とか言うな(笑)」というお茶の間のツッコミを想定したボケ。


| 政治・社会・時事 | 22:14 | comments(7) | trackbacks(1) | - | - |

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Comment
大いに同感です。胸がすく思いで読ませてもらいました。

死神騒動の前まで、私は死刑制度を支持・容認している人たちはそれが「死神の仕事」であることを理解した上で「必要悪」だと割り切っているのだとばかり思ってました。
ところが、彼らは自分達のやっていることがどういうことかわかっていない、事実を突きつけられるとヒステリーを起こす。中には「笑えないから風刺じゃない」なんていう馬鹿もいます。世間の大多数が喜ぶようなネタはただの「お約束」であって風刺にも何にもなりません。
2008/06/30 6:58 PM, from 玄倉川
玄倉川さんのエントリー読ませていただきました。死神関連エントリーを一通り。素晴らしいです。論旨がちゃん整理されているし、完成度がとても高いんで驚きました。私の上の文章とは大違いです(笑)。私のは、ガーっと思ったことをメモ的に並べて書いだけなんで今読むと微妙な部分もありますし(笑)。

ちなみに、私は素粒子という存在を今回はじめて知った無知というか世間知らずです(笑)。なので、正直素粒子がどういうものか感覚がいまいちつかめないんですよね。素粒子は基本的にオヤジマッチョで「産経の出張所」とか書いてる方がどっかにいましたけど。


それにしても、「ホンネを言うこと」を普段賞賛している方々は今回どこ行っちゃったんでしょうね。「ホンネを言うから好き」みたいな言説って、「ホンネを言うこと」なんてどうでもよくて(ホンネとされるものに寛容なのでもない)、ただ醜いと自覚している自分の俗情を公に肯定してくれるから好き、という意味なんでしょうけど。多少客観風味な表現を使ってるだけで。(玄倉川さんは小泉さんや麻生さんのファンのようですが、「ホンネを言うから好き」みたいなことは言わないですよね(笑)。)
2008/07/01 1:24 PM, from 眠胡椒
私が小泉さんや麻生さんが好きなのは「素直で明るいのに腹黒い」ところでしょうか。
ベタな「本音」というより本音と演技が一体となった「政治的演技力」を面白がっているように思います。
2008/07/01 6:59 PM, from 玄倉川
「ホンネを言う」と肯定することについて、私自身ボヤーっと考えているだけで、どのへんが嫌なのかいまいち言語化できない状態にも関わらず、玄倉川さんに余計なこと振ってしまい、お手数かけさせてしまいました。すみません。

たとえば、光市のあの事件の裁判関連で、たかじんさんの某番組(私は見れないですが)や橋下さんへ批判に対し、この番組が好きであろう人が、「ホンネを言う番組だから人気があるんです」みたいなこと書いているのを何度も見たんですが、なんだかなーと思ったりしたわけです。堂々と自分が好きと言えばいいのに、「ホンネを言う」じゃなくて自分が同意することが多いと言えばいいのに、と思ったり。

主語を自分にすべきところを自分にせず、「国民」とか「一般人」とかを主語にしてるのを見たときに感じるいやらしさと同じでしょうか。
2008/07/02 3:15 PM, from 眠胡椒
死神騒動で朝日批判をしているブログには「法相への中傷は許されない」といった書き方が目立ちました。
「許せない」じゃなくて「許されない」なんですね。善悪の基準を自分の中ではなく世間に置いている。「バーチャルな怒りなのに本音だと思い込んでる」ということなのかと感じました。
2008/07/02 6:22 PM, from 玄倉川
>「法相への中傷は許されない」といった書き方が目立ちました。「許せない」じゃなくて「許されない」なんですね。

これも同種っぽいですね。

この手の方々って基本的に少数派軽視(よって人権嫌い)ですから、自分一人が思うだけじゃその意見に価値がないと感じ、お手軽にマジョリティの立場を調達する手法としての書き方なんでしょうか。

自分が「普通」だという強固な信念があって無意識にやっている人と、自分が「普通」だということを強調することで正当性を獲得できると思っている人の二種類がいるような気がしますね。

マスコミさんの影響もあるんですかねえ。マスコミさんもけっこうこういう逃げを打った文章多用しますよね。マスコミさんの場合は慣習であると同時に明確に意図的でしょうけど。

まあ私自身も無意識に同じようなことやってるかもしれませんが(笑)。他人のは気になっても自分のは気づかないご都合主義だったり(笑)。
2008/07/03 11:57 AM, from 眠胡椒
とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。
2012/06/17 2:10 PM, from 株の購入方法









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死刑は「四審制」
私はなぜ「死神騒動」にこだわっているのか。 ことさら世論に逆らいたいというひねくれた動機でも、死刑廃止論を訴えるためでもない。 とりあえず自分が考えていることをまとめてみる。 最初に言っておくと、私自身は死刑をなくしたほうがいいと思っている。 だが死刑
2008/06/30 6:54 PM, from 玄倉川の岸辺

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