スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - | - | - |
<< アバター | main | 篤姫 大河ドラマ 「大奥の使者」 >>

なんだかなーなことばかりの尖閣問題/映像流出問題。




とりあえず思ったことをいくつか。


というか、大前提として、現在も尖閣は日本が実行支配しているわけで。とりあえず日本にとっては現状維持でいいわけで。現状維持でいい側がことを大きくして、モメ事にしたって得ないわけで。このへんのこと理解せずに沸騰してる方々は正直どうかと。

この前もテレビ(『とくダネ!』だったような)のアナウンサーが、「日本政府の立場は、「領土問題は存在しない」ということなのだから、日中首脳会談では尖閣問題に関して毅然と主張しなければ」みたいなこと言ってたけど、なんだそれ、と。逆だろ、と。

領土問題ならばこそ主張して「問題化」すべきなんであって、領土問題なんて存在しない現状維持でいいって立場なら会談で持ち出して「問題化」させたら逆効果になるだろ、と。

そして、中国側も会談でこの問題に触れたくないということは「現状維持でいい」ってことだろ?おーい、中国の公式な立場は「中国領土」なのに「現状維持=日本の実行支配でとりあえずいい」ってことだろ、ならそれでいいだろって。

これ以上「問題化」して日本に得になることはない。中国の公式の立場が「領土放棄します」になることなんてありえないわけで。


まあ、目的そのものが「日中関係悪化」「両国でのナショナリズム沸騰」「現政権弱体化」な場合は更なる「問題化」が重要だけど。そういうわけで「問題化」は日本の国益にとってはマイナスだけど「右派・保守勢力」にとっては、まあ、合理的。


というか、「問題化」すべきならむしろ北方領土でしょ。現状維持で日本に圧倒的有利な尖閣で沸騰しててどうすんだか。

ただ、北方領土と逆で、現状有利な尖閣だからこそ安心して楽しく沸騰できるって側面もあるかも。よほどのこと(武力衝突)がないと日本に有利な現状が変わることはないと感覚的にわかってるからこそ。これが頭で理解されてるとは思えないけど。「日本は中国の言いなりでくやしい」みたいなセンチメントが広く存在するのを見ると。






「流出」について。

公務員による暴露自体を全否定する気はない。公権力による人権侵害とか、人道に関わる問題とか、公権力による違法・犯罪行為とか、こういう問題を告発するための暴露はアリだろう。

で、今回のはどうだ? 映像の中身はだいたい政府の主張してたとおりだし、上記のような告発されるべき問題もないし。告発の目的が、まあ、結局のところ「反現政権」でしょ。(「○○の真実」みたいな語彙センスはモロ右派っぽいし。)「反現政権」がすべての方々にとっては肯定できるだろうけど、それ以外にとってはねえ。

人権問題もなきゃ、日本の国益にもマイナスだし。「更なる尖閣問題化」もそうだけど、両国でのナショナリズム沸騰は外交上のフリーハンドが減りまくりだし。


「危険な任務についている海上保安官の思い」みたいな情緒面もねえ、そりゃ「理解」はするし「ありがとうございます」だけでなく「すまんなあ」とも思うけど、ちょっと重要な職責への理解が足らなすぎないか?と。そもそも、国境警備を軍隊でなくその他の組織がやるのは、隣国との間で領土周辺でのまたは領土をめぐるイザコザをエスカレートさせないためなわけで。イザコザ→武力衝突→戦争とならないようにするための知恵なわけで。

人権侵害が隠蔽されてたとかじゃないのに、その海上保安官がエスカレーションを煽ってどうすんだか。というか、武力組織の中堅が暴走→世間喝采って、まあ、さんざん指摘されてるけど、ねえ、戦前(略)


というか、石原慎太郎さんは、今後、国旗国家強制問題で「ルールなんだから」とか絶対言っちゃダメね。




流出映像について。

メディアの方々は「体当たりは明らかだ」とか言ってるけど、そうか?素人の俺にはさっぱりわからんけど。まあ、素人だから、「明らかだ」と言われるとそう見えてくるけど。でもよ、逃げるときに体当たりしながら逃げるって船以外(船の場合は知らん)なら普通にありえることだよね。

というかさ、あの映像は海保が用意したものなわけで。ようするに警察が「こいつ悪いことしました」を証明するために用意した映像なわけで。

それに海保の側から撮った映像だから第三者からの「客観的」な画とまではいえないわけで。

まあ、最初に日本政府が強攻策に出たわけだから、まあそれなりに「悪質」だったのでしょうとは思うけど。と思うくらいには、海保と日本政府に俺は信用をおいてるけど。たいしたことないことから火を豪快につけまくるなんてことはこの種の問題で、しょぼい「公安事件」で普段やってるようなことをやるとまでは思わない。



映像公開について。

釈放後も、なんで政府は公開しないんだ?と延々やってきたわけだけど、簡単な話でしょ。公開する理由は「こんなひどいことしましたよ!」ってのを日本国内世論に向けて(中国からすればそもそもうちの庭で海保はなにやってんだよ!になるからあまり関係なし)見せることなわけで。

釈放前、逮捕直後、起訴有罪に持ち込む意思がある場合(そして「ほんとに悪いことしたの?」みたいな疑念が日本国内にあるとき)に見せるならわかるけど、釈放後見せてどうすんの。

ある意味、公開は日本国内のナショナリズム沸騰を調達するためになされるわけだから、ナショナリズム沸騰が国益増進の足かせになる状況で見せてどうすんの。公開前向きだったら政府バカすぎでしょ。




事件直後の対応。

まあすべては最初の強硬策が失敗だったわけだけど。逮捕したらさっさと強制送還でいいのに見通しもなく強硬策ってひどい。あまりのひどさに陰謀説まで考えてしまう。強硬策の目的が日中関係悪化だった、みたいな。まあそれはないと思うけど。

普通に原理原則優等生(良くも悪くもサヨク的ともいえる)ってかんじでやって失敗しただけだと思うけど。



でも、俺が学んだのは、こういう最初の強硬策の失敗ってあんま批判されないのね、というか、「最初の強硬策の失敗が批判されないメカニズム」を理解した。事件や世論のエスカレートが起こると最初の強硬策の失敗を批判できない雰囲気が醸成されるメカニズム。


というかさ、釈放の仕方はともかく(堂々と指揮権発動を明言すべしとか)、釈放自体を弱腰とか批判してるテレビメディアのみなさん、見通しあるんですか?どこまでのエスカレーションを許容・我慢できるか少しは考えた上で煽ってるんですかね?マジで不安なんですが、メディアのみなさんのノリに。


さんざん言われてきたことだけど、テレビはやりっぱなしだからなあ。新聞雑誌なら1930年代40年代のはずかしい代物が残ってるけど、テレビはこんなかんじには今後も残らなそうだしなあ。こんな調子で人気取りに勤しみつづけるのでしょうか。




ところで、日本のメディアで中国について解説がなされる際、中国内部の権力闘争や若者の閉塞感(や格差)が語られるわけだけど、程度はともかく日本も似たようなもんかと。閉塞感もあるだろうし、尖閣問題を権力闘争に利用する人たちも普通にたくさんいるし。

もちろんこの問題を権力闘争に利用すること自体は悪くないというかいちいち批判してもしかたがない。それが政治。なにかあれば主張し訴えることは当たり前のことだし、「利用」とそうでないものをきれいに線引きできるわけもないし。




| 政治・社会・時事 | 20:06 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

スポンサーサイト

| - | 20:06 | - | - | - | - |
Comment









Trackback
url: http://sezam.jugem.jp/trackback/2625

07
--
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
--
>>
<<
--
Profile
PR
New entries
Archives
Categories
Recent comment
Recent trackback
Recommend
Mobile
qrcode
Others
無料ブログ作成サービス JUGEM